新連載スタート!企画に込めた想いを語る〈環境大善マガジン 善玉菌を探す旅 #1〉

今回から新しく「環境大善マガジン 善玉菌を探す旅」が始まります!毎月1回程度、環境大善や商品に縁のある方を取材し、掲載していきます。初回は、代表取締役社長の窪之内誠さんに、本企画に込めた想いについてお伺いしました。

(photo by 原田啓介)

代表取締役社長 窪之内誠(くぼのうちまこと)
1976年、北海道北見市出身。大学卒業後は18年間地元の事務機器の販売会社に勤務。営業からマーケティングまで幅広く担当。父である窪之内覚さん(現 会長)が立ち上げた株式会社環境ダイゼン(現 環境大善株式会社)に、2016年に入社。代表取締役専務を経て、2019年2月より現職に就任。「地球の健康をみつめる」というコーポレートスローガンを掲げ、2020年には「土、水、空気研究所」を設立。リブランディングや研究開発など様々な取り組みを行う。趣味は登山とカメラ。グリーンシーズンには毎週のように知床をはじめとした道東の山々に出かける。


ー環境大善をはじめて知る方に会社と製品についての紹介をお願いします。

私たちは北海道の東、酪農地帯の真ん中にある北見市で、発酵技術を使った研究や商品開発をしています。父がホームセンターの店長をしていた時に「牛の尿の発酵液」に消臭効果を発見したことが会社の起こりです。「牛の尿が宝物になる」と可能性を実感し、62歳の時に「株式会社環境ダイゼン」を起業をしました。

代表的な商品として、バイオ消臭液「きえ~る」と「液体たい肥 土いきかえる」があります。前者は排水溝やペット臭といった生活環境の様々な悪臭に対して消臭効果があり、後者は作物の生育促進効果があることが分かっています。

この2つの商品、パッケージは異なりますが、実は中身は同じものだという事をご存知の方は少ないと思います。

▲バイオ消臭液「きえ〜る 室内用」。
▲バイオ消臭液「きえ〜る 排水管用」。
▲「液体たい肥 土いきかえる」。

ー同じ中身なのに、様々な効果があるんですね。

はい。使用シーンを想定しやすいようにパッケージを変えているだけで、中身は同じ液体です。当初は元々の発酵液の色(茶色)の商品しかありませんでしたが、そのままだと布などの消臭には使いづらいことから、透明と有色液に分離する仕組みを開発しました。「商品ごとに濃度を変えている」ということもありません。様々な効果があることがこの発酵液の面白さだと感じています。

この液体は私たちががもつ環境微生物に牛の尿を餌として与えて生み出しています。「牛の尿」と聞くと、汚くないか?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、完全に発酵をさせているため、尿とは全くの別物に変化しています。酵素やミネラル、乳酸菌を含み、ある種類の微生物の働きを抑えて、善い微生物の働きを活性化することから「善玉活性水」と名付けました。

▲「きえ〜る」は、用途に応じてさらに複数のパッケージがあります。

実は元々、牛の尿は雨などで川に流れ込むと悪臭や水質汚染などの原因になってしまうことから、処理に困る酪農家さんが多くいらっしゃったんですね。でも微生物の力で完全に発酵させると無臭になるだけではなく、消臭や作物の生育促進などの効果がある有益な液体に変えることができるのです。

このように新しい価値を与えるものづくりを私たちは「アップサイクル型循環システム」と呼んでいます。善玉菌の「善」、そして「環境に大きく善いことをしたい」という想いから、会社名も「環境大善株式会社」へ変更しました。

▲北海道には現在約80万頭もの乳牛が飼育されていますが、
このような尿の活用は一部にとどまっています。

ー善玉活性水を使えば使うほど、牛の尿の処理にも繋がり、環境への負担も減るということですね。牛の尿を便利なものに変えてしまう「発酵」ってどんなことなんですか?

微生物の働きの1種です。私たちの身の回り、そして体の中にも、たくさんの種類の微生物が存在しています。彼らは日々餌を食べて新しい物質を作り出していますが、人間に有益な物質を作り出した場合に「発酵」、有害な物質を作り出した場合に「腐敗」と呼んでいます。人にとって有益なのか有害なのかという、あくまで人間目線のものなんですね。

温度や光などの条件が異なると、活発に働く微生物の種類が変わってくるため、発酵が進んだり、腐敗が進んだりと異なる反応をしてしまいます。ですので、私たちは、善い微生物が働きやすい環境を調整することで善玉活性水を作り出しています。

▲発酵の様子。

ー今回の新シリーズのタイトルにはどういう想いを込めているのでしょうか?

「善玉菌を探す旅」というタイトルですが、実際に微生物を探す旅に出るわけではありません。「きえ~る」や「液体たい肥 土いきかえる」を継続して使用していただいている方を「善玉菌」になぞらえて、お話をお聞きしていきます。

環境大善では、微生物はもちろん、人間や環境に善い働きをする人やものもひっくるめて「善玉菌」と捉えています。善玉活性水を使っている方も、環境に善いことをする人であり「善玉菌」なのです。

先程も少しお話しましたが、この善玉活性水の効果は未知数なんです。日々研究を行っていますが、新しい発見の連続で、様々な用途への可能性を感じています。実際に、私たちが想定していない使い方をして効果を実感しているという声もお客様相談室に届いています。こういった背景の中で、私たちだけではなく、皆さんの力をお借りしながら、善玉活性水の効果的な使い方や、新しい使い方を明らかにしていきたいと考えるようになりました。

そこで、北海道をはじめ全国の「善玉菌」の皆様に、どんなきっかけで善玉活性水を使い始めて、どのような使い方をし、効果を実感しているのか、お話をお聞きしていく予定です。

▲特に、発売から20年以上経つ「きえ〜る」シリーズは、「そんな効果があるなんて!?」と驚くような使い方の情報も届くそうです。(photo by 原田啓介)

ー「きえ~る」や「液体たい肥 土いきかえる」のユーザーの皆様=善玉菌に会いに行く旅ということですね。これから具体的にどのような方へ会いに行かれるのでしょうか?

まずは、農業で「液体たい肥 土いきかえる」を利用されている方へお話を聞きします。この商品は家庭菜園用だけではなく、大規模な面積で作物を栽培されている農家の方にも長年ご利用いただいています。実際にどのような問題があって使い始め、どのような効果があったのか等をお聞きします。他にも、動物の飼育をされている方や、主婦の方など様々な善玉菌の皆様に会いに行く予定です。そして、新しい利用法を発見した方がいらっしゃれば、ぜひ教えていただきたいです。

善玉菌ってとてもおもしろくて、善玉菌がいると周りの菌も善玉菌のような善い働きをするように変わっていったりするんですね。同じように、私たちも善玉菌の皆様の想いや利用方法などを発信することで、地球環境にとっての「善い活動」が周りに広がってほしいと考えています。

この企画を通して、まだ見ぬ善玉菌の皆様にお会いできることを心から楽しみにしています。それではこれから毎月、どうぞよろしくお願いいたします。

ライター:吉田(百目木)幸枝/https://twitter.com/domeky


次回は実際に商品を使用されている方へインタビューに伺います!
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