令和5年度成長型中小企業等研究開発支援事業(Go-Tech事業)の採択を受けました
この度、環境大善と北見工業大学は中小企業庁が中小企業が大学・公設試等の研究機関等と連携して行う研究開発、試作品開発及び販路開拓への取組を最大3年間支援する事業(通称Go-Tech事業)に補助事業者として採択を受けました。
2050年カーボンニュートラルに向けて、航空の脱炭素化への取り組みは不可欠となっております。そんな中、日本も「2030年に航空燃料の1割をSAF(※)に置き換える」という目標を掲げております。
しかしながら、SAFの製造コストはジェット燃料の最大10倍ほど高くなるという課題があります。
私たち環境大善は、SAFの中でも微細藻類バイオ燃料に着目し、工業利用に向けた生産性向上や低コスト化といった課題を解決する手段として、独自の共培養成分添加技術を開発していきます。
この技術では、微細藻類の増殖を促進する物質を製剤化します。これを使用する事で、微細藻類の生産性が向上し、SAFの製造コスト低減へ寄与する事ができます。
※SAFとは、食用油の廃油や植物などバイオマス由来の燃料で、原油からつくる従来のジェット燃料に混ぜて使います。その市場は2028年には4000億ドルの市場になると予想されております。
今後は北見工業大学と連携し、最大3年間で掲げた課題の解決に全力で取り組んで参ります。
【局名】
北海道局
【主たる技術】
バイオ
【研究開発計画名】
高濃度MGPB培養法および微生物製剤の開発
【事業管理機関】
国立大学法人北海道国立大学機構
【主たる中小企業者等】
環境大善株式会社
【連携している大学・公設試等】
国立大学法人北海道国立大学機構北見工業大学
【研究の概要】
次世代の航空燃料といわれている持続可能な航空燃料(SAF : Sustinable Active Fuel)としてバイオ燃料が知られている。本事業はその原料である微細藻類の培養工程での課題を解決し、SAFの低コスト化を目指し実施される。
研究開発の実施内容は次の通りである。微細藻類の増殖を促進する微細藻類増殖促進細菌(MGPB)を高密度培養し、効率的に増殖促進因子を高含有する微生物製剤を開発する。高度化目標に基づき、MGPBを高密度培養することで増殖促進因子を効率的に生産する方法を開発するとともに、生産コストに占める割合が大きいと予測される分離精製ならびに製剤化について、最適化し簡便・低コスト・高生産性の製造法を開発する。
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お問い合わせ先
環境大善株式会社 土、水、空気研究所
主任研究員 加藤勇太
電話:0157-67-6788
メール:y.kato@kankyo-daizen.jp